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リバーシブル発想で、暮らしを楽しく

スポーツクラブの出来事

卒業した大学で非常勤講師として授業を手伝った経験があります。その当時よく学生に「既成概念に囚われるな!自由に発想すればいい」とか「頭をやわらかく、違った側面を考えてみろ!」なんてエラそうなことを幾度も口にしていたものです。今では自分に言い聞かせることがむしろ増えましたが、歳を食ったためでしょうか、口程になく自分の発想の貧困さに嘆くことしばしです。

最近少し暖かくなってきましたが、柄になく少々敏感肌な私は、セーターなどが直接肌に当たるのが実は苦手。これもまた歳を食ったため?、肌寒くなってきた去年の秋頃ある日のこと。箪笥から手にした下着のシャツは、洗剤が変わったのか洗いたてなのに少しごわついていました。そこまで気にせずそのシャツをそのまま着込んで一日を過ごしていると、家に帰れば縫い目に沿って肌が赤く被れていました。ヨメに文句を言うと、冷ややかな顔。
「ウラ返したら~。裏返して着れば、縫い目が当たらなくなるのよ。」
「・・・・・。ほ~。」
言われてみれば確かに。そんな発想は浮かびもしなかった訳です。聞いてみれば、じいちゃんばあちゃんは、肌が弱くなるから裏返しに肌着を付けることは珍しくないのだとか。介護に詳しいヨメには、特別なことでもなんでもないように口にしたのです。彼女にすれば、生活の知恵のひとつにすぎないかもしれませんが、目からウロコの発想でした。
人に見せるわけでなし、実はスポーツクラブで着替える時ちょっと恥ずかしいですが、この冬の間は裏返し肌着の着心地良さに目覚めてしまい。それからずっとウラ返し。

我が家のリバーシブル押入の図

裏返しとおもむき違いますが、もうひとつ。
今住んでいる家(ばあちゃんち)に引っ越ししてきた時、2階にある押入れに思わず目を奪われました。
納戸と洋室の二つの部屋に挟まれたただの押入れですが、両方の部屋にその押入れの引き戸がついていたのです。そう、両方開ければ素通りです。この場合、両刀使いの押入れと言えば良いでしょうか。まだ設計事務所に勤め始めて間なし、いや未だそんな発想はなかなか思い浮かばないのです。
これが便利かどうかは使い方に別れますが、両方から使うことはいつでもできるのですから、片方の部屋でたとえ家具の背中になっても、なんら問題ありません。唯一問題があるとすれば、何でも押し込めれば反対からこぼれ落ちる。ってなことはありそうです。
大工さんの知恵だったのかどうか。経緯のほどは分かりませんが、こちらも目からウロコの発想です。

こうしたアイデアは、きっと身近にいくらでもありそうです。思い浮かんでも、それが良いのか悪いのかすぐには分からないかもしれません。でもそれはちっちゃなコトですが、きっと暮らしを楽しくしてくれそうです。
ほんとうの自由な発想というのは、こんなところにあるのかもしれません。
皆さんの目からウロコの発想や発見を教えてもらえると嬉しいです。


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