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ミエカクレこそ大事です。

ミエカクレのキカイダーさん

建築現場に「見え隠れ(ミエガクレ)」と言葉があります。一見、普通に使いそうな言葉に思えますが、「隠れて見えなくなる箇所や材料」を意味しており、見えたり~隠れたり~を意味しません。どちらか言えば、仕事が進んだり、仕上げてしまうと、一切見えない裏側の事だったりする訳です。

住まいや建物を考える時、この見え隠れするようなところからイメージする人は多分いないと思いますが、建築監理はどちらか言えば、見え隠れするところこそが重要なところになりがちです。下から言えば、地盤。最近ニュースに取り上げられた杭も見え隠れな箇所です。基礎。床下にもぐれば出来上がりはある程度確認できますが、鉄筋がどうだったかなんて分かりません。構造。木造なら柱梁。昔の家に比べると現代の家の柱梁は、ほとんど隠れてしまいます。白蟻に襲われても、結露で腐り始めても、直ぐに気がつかない造りの家がほとんどです。続ければいくらでもあります。

こんな大枠な話でなくとも工事中の部分部分な話でも使われます。ココは見え隠れするから注意してください。なんて風に使っています。

ところで下の写真は鉄骨の「超音波探傷試験」の時に撮らせてもらった写真です。溶接箇所がきっちり出来ているかを検査します。溶接不足や亀裂が中にあると「超音波」が跳ね返り、インジケーターの波形がビビビッと上がります。

超音波探傷試験がOKな様子超音波探傷試験 NGな様子。
写真が分かりづらくてスミマセン。左の写真は通常な状態。機械の先でチョロっと探査具を持つ手が見えています。探査具の先が、柱頭の溶接部分にあたります。
右の写真は敢えて溶接部の無いところでやってもらっている様子。波形が上がっているのが見えます。

なかなか表には現れませんが、こうしたひとつひとつの確認の中で、建物や家が出来上がっています。

住まいづくり現場の様子を見に来られた施主さんから「見え隠れするところは気をつけてくださいね。」なんて言われたら、一同背筋が伸びそうです。結構効果ありかもしれませんよ。
お試しあれ。


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