解体現場にて

昭和九年の新聞
正確には取り壊す予定の建物の現地調査にて。
古さを感じさせる装飾と設備以外に建物としてはとりたてて目を惹かれるものはなかったが、
一部捲られた壁の内側にどういう用途か張りつめられていた新聞の日付に驚いた。
昭和九年十月二十六日(金曜日)。
今から約80年前か・・。
とここで、この建物が見てきたであろう人々の営みに思いをはせた人はロマンチスト。
純粋に記事に興味の目を向けた人はリアリスト。

“解体現場にて” への3件の返信

  1. 私はロマンチストに憧れるリアリストです。
    庄司氏
    >80年後に解体されるかも知れない今建設されている家から、
    >掘り起こされるものに、いまいちロマンも現実も無いことに、少し寂しい気がしてきました。
    そうですよね。
    ”柱の傷は一昨年の~”とか口ずさみたくなる家って、デザイン云々抜きに家としての一つの理想かもしれませんね。
    家の理想と建物の理想をうまくすり合わせていきたいものです。
    松村氏
    うん。あなたは間違いなくリアリストだと思います!(笑)

  2. それでは自分はリアリスト…
    記事タイトルのインパクトからも、最初の興味はそっちにいかざる得ない気がするのですが(笑
    性能・価格の保障・定量化の為「建材」として商品となってる物を使用するのが当たり前となってる現在ですが、自分達で手入れ出来る部分なら、もっと自由に使ってみるのも面白いですよね。
    自分が学生時に下宿していた部屋の壁面は、壁紙かわりに、DM・チラシや模造紙貼り付けて直描きとかして、まさに自分と周囲をとりまく環境の記録・記憶でもあった気がします。退出時に、剥がして、真っ白に塗り直しましたが(笑)

  3. これはスゴいな〜。自分に置き換えれば、父親が生まれて間もない頃ってころですね。そんなとこで個人的には、ロマンチストとリアリストが半々の気分になっています。
    ふと考えると、今の現場だと未来にこうした足跡?を残すことは稀な気がしますね。
    現場に届く材料の多くはパッケージされた商品。この解体された家屋の建築の頃から考えれば、きっちり管理された中で工事が進んでいます。新聞を挟んだり貼ったりしている現場はみた事が無い。新聞はともかく、今が分かるようことで思い当たるものと言えばせいぜい材料に印刷された印字。商品名や日付。商品の仕様や性能表。
    80年後に解体されるかも知れない今建設されている家から、掘り起こされるものに、いまいちロマンも現実も無いことに、少し寂しい気がしてきました。

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