現場に届いた杉のフローリング。大工さんが丁寧に積んでくれています。
ユニットバスが早々取付けられました。
断熱工事がひと通り終わり始めるころ、現場へは次から次へと材料が運び込まれ始めました。間仕切り壁の下地材、先行するフローリングや2階天井に使う杉の羽目板やら。段取りによっては仕上げの枠材も入ってきます。同時に合間合間に設備工事も進んでいます。出来上がった建物を見るとスッキリと見えるものですが、ここから先は職人さんが入れ代わり立ち代り、その都度合わせて材料が届く様子はまるで戦場?のような有様になっていきます。
ゆっくり時間を掛けられるのならひとつずつ片付くものも、イマドキそんな悠長な話はありません。監督さん、大工さんは工事の段取りを見据えながら現場の進行と材料の整理を上手にできなければ、肝心の仕事が予定の通り進みません。一旦置いてしまった材料もちょっと動かすだけでも大仕事になりかねないのです。まだまだ先の事だろうと思っていても、実はずっと前から段取りの進んでいることも多々あるのです。
(左)給水・給湯配管や、(右)24時間換気の配管です。
2階天井の下地ボードが貼られました。
引き続き、仕上げの杉羽目板がが貼られていきます。
床のフローリングが貼られ始めました。取り合いの敷居もすでに取り付いています。
建築現場の打ち合わせの半分は、図面を読み解きながらの段取り調整のようなものです。建築工事のほとんどは、形ばかりを追いかけるだけでなく、材料発注から始まってあるべきところに材料が納まるまでは、ひとつひとつ気を使い頭を使う仕事です。
私たち設計者も適切な時期に明確な指針を出せないと滞ったり後戻りになったり、現場に迷惑を掛けることにも繋がります。そんな気配が見えると実はヒヤヒヤするものです。
そうは言いつつも、ひとつずつ仕上がってくる建物の様子を見ると、やはり嬉しいもの。
大工さんを始め、監督さん、職人さんともひとつのものを目指せるのは楽しいことに変わりありません。
そして日が暮れます。
出番を待つ外壁の杉板は、材木屋さんの倉庫にいました。