足場の撤去が近づいてきました。現場はますます輪をかけた慌ただしさです。
杉板貼りの外壁も徐々に色づき、渋さが増してきました。シックイ塗装をかけた軒の白さといい具合のコントラストになってきました。
足場が外れると見ることが出来なくなる鬼瓦に最後の対面です。
足場撤去前、もう一度外壁部のチェックに回っていると、瓦の仕舞につい見とれてしまいます。
描いた図がこのように仕上がるのか。。。設計者としては未熟な感想ですが、和瓦のような伝統的な技巧は職人さんとの協働が生み出す形なのだ、と改めて思います。こうした和瓦の使える計画が増えるといいのにと実感します。
内部の造作も終わりに近づき、大工さんの仕事も徐々に終わりが近づきました。この後は、仕上げ工事に入る左官屋さんやタイル屋さん、ペンキ屋さんにバトンタッチです。
玄関と和室の造作。ニッチとスリッパ入れ。和室天井。
玄関式台と腰掛け。2階寝室の麦わらでできたOSSB壁とニッチ。
脱衣室の洗面カウンター。ダイニング横の収納と作り付けデスク。
大工さんには、ひとつひとつとても丁寧な工事をしていただいています。
左官工事が始まりました。試験的な意味合いも含め蓄熱左官材を設計指定させていただきました。左官屋さんは今回初めて扱うため、材料の乾きの速さに塗り方や塗り進め方を試行錯誤しつつ、打ち合わせしながらの作業となりました。
キッチン周りもタイル貼りが済み、左官工事も進んでいます
届いていた衛生機器類。ストーブの後ろに建つレンガの遮熱壁が積み始まりました。レンガと石膏ボードの間には通気層を設けてあります。
左官仕上げもあとわずか。
左官工事が終わると徐々に建具類が持ち運び込まれ、取り付き始めました。玄関前のポーチも仕上げられ、続けて玄関土間にタイルが貼られていきます。
足場の撤去と足場撤去と同時に、外構工事の材料が持ち運び込まれてました。あまり見かけぬ材料ですが、針金で組んだ籠の中に、石や土を詰め込み外構のベースを作っていきます。
「里山住宅博」の全棟で採用されているシステム外構?
仕上がっていくと、まとまりのある街並みが創出されていく様子にちょっと驚きました。一軒一軒の庭の仕上がりも里山らしさのあるとてもよい演出になっています。
ひのきの面格子も取り付きしまりが出たところで、壮観な勇姿を御覧ください!
完成間近となりました。