建具のはめ込みもほぼ終わり、いよいよ完成間近です。(すでに住宅博は開催して5ヶ月経ってますが!)工事中をお伝えする記事も終わりになってきたところ、里山25号で協力いただいた「くらすまメンバー」のポチテックさんとLOOPさんに作っていただいたアイテムをご紹介させてください。
それぞれに個性的な活動をされているお二方ですが、ポチテックさんは京都で木工を、LOOPさんは大阪で金物制作をされています。里山25号では、建築のどこかに関わっていただこうと目論み設計当初から相談を重ねていました。且つ、一過性に終わらない今後の展開にも繋がるようなアイテムを作ってもらいたいと考えていました。まだまだ試行錯誤の段階ですが一端をご覧下さい。
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「ポチつまみ」
屋号のポチテックのポチという意味の中に、「小さな存在、ちょっとした心遣い」を込めているので、この「ポチつまみ」への展開はとても嬉しい。「扉をあけるためのモノ」という意味もいいなと。
https://www.facebook.com/naomi.toda.712/posts/994265734020468
ポチテックさんのブログのなかで、木端(こっぱ)を使った素敵な帯留めが紹介されていました。かわいらしいだけでなく囚われない自由さが良いと思いました。扉や障子の取っ手は左右や裏表に同じものが付いている印象が多いと思います。そんな決まりのようなイメージも外してとにかく好きにしてください。とお願いしたものが、手元に届いたときは本当にワクワクしました。
届いたポチつまみを図面にならべながら、どこにどれを使おう。悩みに悩んで、決定です。
さて、実際とりついたポチつまみは想像以上に素敵です。見学に来られた方は、一様に興味を持たれています。アイテム中一番人気かも。里山25号に来られたら、是非とも手にとってみてください。
こっそり販売も計画しています。ご興味の方は「くらすま」へご連絡ください。
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「LOOP てすり」
さりげなく?なにげない手すりですが、LOOPさんの作られる金物の精度は一級品です。溶接部分もとても美しい。製品のようも見えますが、れっきとした手作り品です。
さてなにげなく足元はビスで止まっている様にみえますが、実はパイプが下にさらに伸びており30センチ近く床材と梁に飲み込んでいます。なので簡単には倒れません。長く使っていただいても緩むことなく安心していただけます。
会場では裏側になるので目立ちませんが、この踏み出しバルコニーの金具部分もLOOPさんによるオリジナルアイテムです。ヒノキの板格子ととてもマッチし、我ながらかっこ良い。要件さえあえば自由に組み替えもできる組み立て式になっています。
組み立て前後の様子。1間ごとに本体を建物に取り付け格子の受け材を渡しています。花台の親玉みたいな感じになっています。物干し、布団干しに必要十分なアイテムになりました。
どこを取っても素晴らしい出来栄えです。マニア心をちょっとくすぐりませんか?
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くらすまサイトでももちろんお二人のプロフィールが載っています。是非併せて御覧下さい。
- [木工]ぽちてっく 戸田直美
- [金工]LOOP various metal art 花里政信