地盤の柱状改良工事

 台風が近づく雨の中、地盤改良工事が始まりました。
 工事が始まる前の晴れた日に現地に来てもなかなか気付きませんが、雨の日の地面は思った以上にぬかるむようです。足場の悪い中、作業は少ししづらそうでした。

 建物の外形に沿って、地面に青ペンキのスプレーでマークがされています。
 柱状改良工事は、木造など重量の軽めの建物では一般的な工法のひとつです。丸いマークのところをドリルで穴を掘っていきます。今回の計画では、30箇所。穴の大きさは50センチ。深さは3メートルほどです。
 地質調査の結果に従い建物の荷重を載せることのできる層までの到達深さを決めますが、浅い時は1メートルぐらい。深い時は7〜8メートルくらいになる時もあります。穴の大きさや箇所数は到達深さまでの地盤の質・堅さや建物の重さで左右されます。
 穴を掘った後、手前に見えるセメント系の硬化剤を混ぜ込みながら掻きだした土を混ぜ込みながら戻し、堅めの層を柱状に造るイメージです。

 地盤改良の頭の高さは、建物の基礎形状から予め決めた高さで止められます。これを間違うと後が大変。特に頭が出っ張るとセメントで固められた土を削ることになるのでひと苦労します。

 言わばこれで、建物が座る高さが決まります。平坦に見える土地でも実際には微妙な高さ違いもあり、周辺との兼ねあいも考慮しておかなければなりません。高すぎても低すぎても、あまり嬉しいことはないので、設計の時は案外悩みます。
 今回は周辺や道路に大きな高低差はありませんが、高低のある道路に取りつく時などは車の出し入れ諸々、高さを決めるだけで後々まで建築士が悩みを引きづったりしていることは、なかなか分かって頂けないところかも。

 台風は逸れ次の日は快晴となりました。これからの季節の悩みのタネですが、晴れの日が続くことを祈るばかりです。

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