畳の種類やサイズ

家の間取りを考える時、リビングは8〜10帖は欲しいとか、子供部屋は4.5帖でいいかなとか、部屋の大きさや面積を考える目安にしますが、この畳のサイズはで知っているようで知らないことの方が多いですね。
例えば、京間や関西間は他よりも大きいと聞いたりしますが、実際ここ関西で、不動産屋さんの説明や建売り住宅のチラシで使われていたりするのは江戸間での勘定がほとんどです。我々建築士でも、精通して話をしない限り江戸間で説明している事が多いと思われます。それは、柱を基準にした江戸間の方が設計も分かりやすい事と、一般的な材料のサイズ基準が江戸間をベースにした尺貫法が用いられているからです。

同じ6帖でも、京間だと11.0016平米あり、江戸間だと9.2928平米になります。京間は江戸間のなんと1.18倍も違います。ですので、同じ6帖でも引っ越したら家具が入らない!?なんて事にもなりかねません。帖勘定にはご注意を。

琉球畳

本来の琉球畳は、沖縄地方で栽培されているイ草ではなく「七島」を畳表に使った畳を言います。もともとは畳縁が高価な時代に利用された畳なのですが、現在では装飾としての畳縁がないシンプルさと、方向性のない正方形がモダンさを求めるニーズに合い好まれて使われています。

(参照)畳 – Wikipedia 

一般的な畳のサイズ

  • 京間(きょうま)、本間(ほんま)、関西間(かんさいま)
    • 1間が6尺3寸で、畳割りである。この結果、畳のサイズは3尺1寸5分×6尺3寸(955mm×1910mm)となる。主に近畿・中国・四国・九州と西日本の大部分で使用されている。
  • 中京間(ちゅうきょうま)、三六間(さぶろくま)
    • 1間が6尺で、畳割りである。この結果、畳のサイズは3尺×6尺(910mm×1820mm)のサイズとなる。主に愛知・岐阜県の中京地方や福島・山形・岩手の東北地方の一部、および北陸地方の一部と沖縄、奄美大島で使用されている。
  • 江戸間(えどま)、関東間(かんとうま)、田舎間(いなかま)、五八間(ごはちま)
    • 1間が6尺で、柱割りである。この結果、八畳間の場合、畳のサイズはほぼ2尺9寸×5尺8寸(880mm×1760mm)のサイズとなる。関東、東北地方の一部、北海道と三重県伊勢地方の地域で使用されている。
  • 団地間(だんちま)、公団サイズ(こうだん―)、五六間(ごろくま)
    • いろいろあるが、2尺8寸×5尺6寸(850mm×1700mm)のサイズが中心である。公団住宅、アパート、マンション等、共同住宅や高層住宅のほとんどで使用されている。

その他

  • 六二間
    • 3尺1寸×6尺2寸(940mm×1880mm)。九州地方の一部で利用されている。
  • 六一間
    • 3尺5分×6尺1寸(925mm×1850mm)。山陰と近畿地方の一部で利用されている。
  • メートル間
    • 1間を2mとし、柱割りにすると、畳のサイズがほぼ京間並みになる。一部のプレハブメーカーが、「広めのサイズ」として採用している。

規格外のさらに小さいサイズや、縦横比が2:1になっていない変形サイズも存在する。これらは、部屋の寸法に合わせて注文で作られたものである。