建築士が打合せをすると、どうしても現場用語が口から出てきてしまいます。頻繁に使われがちな建築用語を集めてみました。建築用語のサイトもいろいろあるようですので、建築士が打合せで口にしそうな言葉に絞ってご紹介します。
「何のこっちゃ?」となる前に是非ご一読のほど。
<寸法系>
- 尺・m(メートル)
- 通常「尺」といえば「曲尺」を指し、1尺=( 10/33 )メートル(約 30.303 cm)となります。また、1間(ケン)は6尺と定義されています。
- 坪・㎡(平方メートル)
- 一辺が6尺(1間)の正方形の面積を指し、1坪は約 3.305 785 平方メートルになります。いわゆる「1坪=畳2枚」は中京間に基づくものになります。
また、1平方メートル = ほぼ正確に 0.3025 坪になります。
- 一辺が6尺(1間)の正方形の面積を指し、1坪は約 3.305 785 平方メートルになります。いわゆる「1坪=畳2枚」は中京間に基づくものになります。
- 芯々・内々・外々[シンシン・ウチウチ・ソトソト]
- 計り方の基準。例えば本棚の側板の内側から内側を「内々」、外側から外側を「外々」と呼び、棚板材の中心から中心までを「芯々」と呼びます。
- 矩・矩手[カネ・カネテ]
- 直角
<意匠系>
- 取り合い・勝ち・負け
- 例えば二つの材料や仕上げが組み合うときの様子を「取り合い」と呼び、さらに優先して伸ばす方を「勝ち」・縮める方を「負け」と呼びます。窓枠の額縁をたて伸ばしにする時「たて勝ちにする」などと使います。
- 見付・見込[ミツケ・ミコミ]
- 窓枠など材料の見え掛かりの正面を「見付」と呼び、奥行きを「見込み」と呼びます。
- ちり
- 2つの材料が取り合う場合に若干のズレをつけて納める際、そのズレを「ちり」と呼びます。壁の仕上りから鴨居の先までの奥行きなどを指します。
- いじめる
- 二つの部材が干渉して納まらないとき、片方の部材を縮めるなど、予定の状態でなく進めること。間取りを考える際も「駐車場をいじめてリビングを広げた」などと使います。
- 殺し、殺す
- 「いじめる」からさらに物騒な言葉ですが、「使わない、使えない」「はずせない、はずさない」に近いニュアンスです。
<現場系>
- 見え掛かり・見え隠れ[ミエガカリ・ミエガクレ]
- 建築部材の見える部分を「見え掛かり」と呼び、隠れる部分を「見え隠れ」と呼ぶことがあります。「見え掛かり」は主に仕上げに対して使われ、「見え掛かりは、何ミリで仕上げてください」と言った使い方をします。一方「見え隠れ」は下地等の仕上げてしまえば見えなくなる箇所を指すことに使われることが多く「見え隠れの部分は写真に撮っておいてください」と言った使い方が多いです。
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- 建築部材の見える部分を「見え掛かり」と呼び、隠れる部分を「見え隠れ」と呼ぶことがあります。「見え掛かり」は主に仕上げに対して使われ、「見え掛かりは、何ミリで仕上げてください」と言った使い方をします。一方「見え隠れ」は下地等の仕上げてしまえば見えなくなる箇所を指すことに使われることが多く「見え隠れの部分は写真に撮っておいてください」と言った使い方が多いです。
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