先日、兵庫県立美術館へ建築家の展覧会に行ってきました。
「石井修・生誕100周年記念展」
石井修氏は西宮の目神山という山手に自邸を構えたのち、その住まい・暮らしに魅せられた方々の依頼から、なんと!20棟もの住宅をその目神山界隈で手掛けられました。
私も西宮に住んでいます。なので目神山へ何度か行っています。いくつかの石井修建築を目前にしますが、そのほとんどは木々が生い茂る中にあり、残念ながらその様子がほとんど分かりません。行く度に、この中はどうなってるのだろう。。。と勝手な想像を膨らませるのです。
会場には沢山の模型がありました。設計当時のものや、その後の再製作のもの。
建築家のプレゼンと言えば「モ・ケ・イ」。みたいなところがありました。
学生時代〜勤め始めは山ほど作りました。独立してからもそこそこあります。ですが、今はほとんど3D。最後に模型をこしらえたのはいつだったか。
プレゼンとしてどちらが優れていると言うものではありません。それぞれに一長一短あります。両方あるのが最強ですが、なかなかその時間が取れない。と、ただ言い訳の日々。
と言えやはり、会場に並ぶ模型の迫力にはワクワク心躍らせるモノがありました。プリントアウトされたパースや、タブレットで見るウォークスルーにこの感動はありません。
模型にすると壁の向こうが見えないこともありますが、その向こう側に、まるで自分が住まい、暮らしを想像させる楽しさがありました。
改めて建築模型の力強さを感じた展覧会でした。