
丁度南方へ帰って行く夏鳥の渡りも終わりの時期。
北方からやって来る冬鳥もまだちらほらの時期。
既に冬鳥ジョウビタキなんかは既にやって来始めています。
そんな時期に紹介する鳥を悩んだのですが今回はキクイタダキと言う鳥を紹介します。
1年を国内で過ごす個体も居る為正確には冬鳥ではないのですが、近畿では国外または国内北部から冬にやって来る鳥なのでまぁ冬鳥と認識されています。
大きさは尾羽を含め約10㎝位なので見た目では約5㎝程度。個人的感覚では成人男性の手の親指に羽が付き丸みを帯びた程度の大きさ・・かな?。
そして体重は何と約5g!。1円玉5枚位の重さしかないとても小さな鳥です。
その為、鳥なのに昆虫のオオカマキリに捕食される事もある野生の逞しさと弱弱しさを併せ持つ可愛らしい鳥です。
名前のキクイタダキですが、写真の頭の上の黄色い色が見えるでしょうか?
これを菊の花びらと見立て頭に戴いているところから菊戴・キクイタダキです。
この名前の由来は知っていて初めてキクイタダキを見た時は名付けた方のセンスに素直に感嘆しました。雌雄同色ですが雄はこの頭に戴いた黄色い羽根の中に赤い箇所があり雌にはありません。
さて、この洒落た名前のキクイタダキはどういう場所で見られる可能性が高いかと言うと、
針葉樹を好むので針葉樹の多い公園等にやって来ている可能性があります。
都心部ではメジロやシジュウカラ等と混群を成している事が多いので針葉樹で小さな鳥が賑やかに動き回っていればその中にキクイタダキが混じっているかもしれません。
鳴き声は小さく”ツィツィ・・ツィツィ”と聞こえる感じです。少しシジュウカラに似ています。
歩いても汗をかかない時期になりました。
移ろう紅葉を楽しみ公園等を散策しつつ鳥の声に耳を傾けてみるのも楽しいのではないでしょうか?